No. 127 (Thu)

Date 2006 ・ 08 ・ 31

小顔高級魚

逆立ちしたまま、くねっくね泳ぎまわります
くねくね泳ぐのは自分は魚じゃないよ、おいしくないよとアピってるのだと聞いた事がありますが、こんなに派手で体おっきいのにちょっとそれはどうなの?というカンジ
あまりにも派手すぎるけど、魚の目から見ると案外そうでもナイノカ?
ド派手+くねくね+逆立ちには何か他の意味があるのかなー?
とにかく掟のように絶対に上を向くことなく、ずっと逆立ちのままくねってました

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▲真上からではなく、一応真横から撮ってます…
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▲横位置からだとかなりの小顔ぶりがうかがえます
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▲シカシ、口専ですから一応お口もアップにしてみますと、端正なお顔立ちかと思いきや
やっぱり前歯?みたいのがあって隠れ丹下段平一派か?!
しかもクチビルにまで水玉模様が入ってるー
▼20cm近くある子はこんな色になっておりました…まわりに同化中?あるいは休憩中の色?
中国の高級料理店のイケスで見た以来の遭遇でしたが、かなり浅いとこで何匹かみかけました

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△サラサハタ Lenbeh 8.2006
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No. 126 (Wed)

Date 2006 ・ 08 ・ 30

塩抜きの木

まあるい硬そうな葉がかわいらしく特徴的
マングローブの中でこの木が一番多く目につきましたが、実は準絶滅危惧種〈現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種〉なんだそう
この木の葉っぱは裏から塩を出していませんでしたが、塩分をこした水だけ吸い上げる方式か?

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花のように見えるけど、花びらはなく、白いフサフサはみんなオシベで、
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まん中に残ってる緑の長いのがメシベ
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実はとってもかわいい形、かなり硬いらしい
▼木のまわりには、細い根が地面からたくさん突き出ています
タケノコ(筍)のような形をしてることから筍根(じゅんこん)と呼ばれ、根っこなのに呼吸や光合成をするのですって
根の先は緑色をしていて光合成に必要な葉緑体を持ってるらしい…

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△マヤプシキ Manado 8.2006
…見た目や生き様も変わってるけど、名前もずいぶん変わってる

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No. 125 (Tue)

Date 2006 ・ 08 ・ 29

塩漬けの木

マングローブ帯に生えている木の中には、葉の裏から潮を吹いている木もありました
葉裏を触るとざらざらしています、こんな塩漬けでも生きていけるってスゴイ
マングローブの中でも耐塩性の強い方で、海に近い前線に生え海水をそのまま吸い上げ葉から排出するタイプみたい
古い葉の裏から塩を排出しそのまま葉は落ちてしまうとも聞いた事がありますが…
そういえば全ての葉裏がざらざらしてたのではなく、塩を出してる葉と出してない葉があったようですが、若い葉だったケドナー
ヒルギダマシという木ではないかと思うのですが、わかる方いたらぜひ教えてクダサイ
日本ではせいぜい1~3Mくらいにしかならないらしいですが、この木は7~8Mはあった気がします
熱帯では大きくなるそうです

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△ヒルギダマシ? Manado 8.2006

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No. 124 (Mon)

Date 2006 ・ 08 ・ 28

痛い迷路

マングローブの根元には、テンジクダイ系が群れていました
気根が縦横無尽に入り組んでいて、ガンガゼもたくさんつどっていらっしゃいます
マングローブ迷路の中に踏み入れたはいいけど、根っことガンガゼに阻まれて前にも後ろにもすすめない…

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△ 1cm弱 ホソスジマンジュウイシモチ Sphaeramia orbicularis Manado 8.2006
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△ 3cm ホソスジマンジュウイシモチ Manado 8.2006
マンジュウイシモチと似てますが、オトナは特大ワラジサイズ。マングローブ以外では水面スレスレにプカプカ浮いてました
特大ワラジは可愛気はないけど、無骨でひょうひょうとしたかんじでかなりステキ!
図鑑の分布にはJapanと書いてありますが、日本にもいるのカナ?
▼下はサンゴの隙間で大量に見かけたマンジュウイシモチ
両種の実際見た印象的にはあまり似てないんですが、こうして並べてみると意外に似てる
きっちり棲み分けしてますが…どっちが先にいた種なんだろ?

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△ 3cm マンジュウイシモチ Lembeh 8.2006

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No. 122 (Sun)

Date 2006 ・ 08 ・ 27

ナゾの塚

丈長アマモの森の中を薮こぎして進んでいくと、急にぽつっと直径1M足らずなんですが、アマモの生えてない低い砂山があらわれます
このマウント状の砂山、あちこちにあってそのまわりには各種サイズのオリオンスズメがつどっていました
こちらも昨日の外人ベラ同様、かなりの数ひしめきあって社会生活してるみたい

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△オリオンスズメダイ 1.5cm Manado 8.2006
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△5cm
▼マウントの中央で婚姻色?をバリバリ出し踊ってる成魚に会いました
思わず見とれてシャッター押せず…
クロメガネスズメ達と婚姻色の出方は同じタイプで、背中に白い丸い模様が3つ4つ出ていました
マウントはオリオンの作った塚?なのか??

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△10cm 婚姻色さめかけ
▼下の写真はあっち向いてますが…石垣で撮ったクロメガネ婚姻色
上のオリオンもちょうどこんなかんじの婚姻色を出してました

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△クロメガネスズメダイ 婚姻色弱さめかけ 石垣島 8.2006

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No. 121 (Sat)

Date 2006 ・ 08 ・ 26

ひざ下ワールド

水深50cm足らずの水面下には水面まで届く丈長のアマモがびっちり。
アマモの森を縫うようにびゃーびゃーヒレ全開で激しく泳ぎまくるナゾのベラがそこら中にいました
たぶんナワバリ守りと求愛かな?
真っ黒くなってひれ全開になってみたり、ふつうに順回してるだけだったり…
オスは同じ順路をぐるぐるまわってる
そんなに急がなくてもさっきソコ見たばっかしじゃないって思えるほど、グルグル同じとこまわる、せっかちタイプだということが判明しました
ハレムはいくつもひしめきあってたくさんあるみたい
ほんのひざ下ほどしかない水面の下は、しっかり社会があって活気に満ちてました

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オス Halichoeres schwartzii   Manado 8.2006
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メス

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No. 120 (Fri)

Date 2006 ・ 08 ・ 25

夕暮れマングローブ

異国マングローブで興奮の歩伏前進シテキマシタ
アマモ畑とマングローブの中をのぞくと超浅場種の魅惑な街がえんえん広がっていて、モーシアワセ!
夢中になってたら陽が落ちてステキな夕暮れも見れました
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Manado 8.2006
▼水の中もステキだけど、水面から顔をあげてもシアワセな光景

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マングローブの根元は張り出した気根が入り組んで、魚たちがたくさんつどっていますが、ガンガゼもたくさんつどっていて危険度高

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No. 118 (Fri)

Date 2006 ・ 08 ・ 11

攻防戦

セダカスズメダイがタマゴを守っていました
壁面にポッカリできた部屋みたいな窪みの壁にパッチ状に産みつけてあります
手前のパッチはもう銀色で目がふたつ出てきたニョロニョロ、
奥のはまだ黄色いツブツブカプセルのついた状態。

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▼銀色タマゴ
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▼黄色タマゴ
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▼そして…少しだけ離れた陰からカワイイタマゴ達を狙うのはこの方
このおなかの中にどんだけのタマゴが入ってるんだろ?
もしかしてセダカのタマゴは他よりオイシイのかなー

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△メシマウバウオ 八丈島 ナズマド 7.2006

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No. 117 (Thu)

Date 2006 ・ 08 ・ 10

お世話する人される人

いつもと様子が違うとおもったら、
あー!たまご守ってる
わかりやすいリアクションするからバレバレです
手のひらサイズの小さな石の裏にびっちり産みつけています
タマゴも守りかたも種ごとに微妙に違うみたい
この方の場合、そんなに愛情過多ではない印象を受けましたが…
▼お世話するヒト

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▼お世話されるヒト
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△ソラスズメ 八丈島 底土 7.2006

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No. 116 (Wed)

Date 2006 ・ 08 ・ 09

透けチリ

ゆらゆらの浅場で透明チビベラに会いました
透明なんだけどシラスっぽくないです、どっちかというとチリ
写真ではわかりにくいけど、小さいながら実は必死に海草につかまって一緒にゆらゆらしているところ
ゆらゆらというよりは、グワヮン~グワヮン~といったかんじ
気分悪くならないのか心配になるほど、揺さぶられ放題でしたが、
揺さぶられるたび、うまい具合に海草が身を隠してくれてイイカンジ
写真はなかなか撮らせてもらえないけど…

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△セジロノドグロベラ 1cm 八丈島 底土 7.2006

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No. 115 (Tue)

Date 2006 ・ 08 ・ 08

夕暮帰り

夕暮ナイトの帰り道、ゴッドハンドがまっくらな中層に向けてライトを振り回しています
その姿はなぜか嬉しそうデス
あら?中層を飛び回っている青い物体にライトが命中するとなぜか青いのが次々と墜落してきます
さらにますます嬉しそうです…

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墜落した青い物体はこの方…キビナゴ関係者?
もしかして失神してる?砂底で口開けてじっとしてます
▼砂地の際までくると、ぼーっと漂うテンジクダイ系のコドモ
おなかを寄生虫にがっつりやられていて哀愁漂ってますが、とってもキレイ
どっちも怪しく透けてて、見入ってしまう
でもなんなんだか全くわかんない

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No. 114 (Mon)

Date 2006 ・ 08 ・ 07

夕暮絶好調…

透けシラス、スゴワザやどかりなど、潜伏者がたくさん潜む砂地で、
イズヌメリの求愛、産卵も見れました
ワタシ達が囲んでいるからなのか、オスはなかなか行動を起こしません
メスの方が背鰭を広げて逆アプローチ
途中オスが逃げ出してしまったり、別の大きなオスがやってきたり一体どうなっちゃうの?と思わせた挙げ句、
オスは産卵行動直前になってやっと背鰭を広げて求愛をはじめました
ボケてますがメスが手前にいます、メスはオスに比べかなり小さい

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オスの鼻先に何か付いてる?気になって拡大してみると…
ぶっっ!ウワクチビルがまっしろに腫れあがってる!
クチビルからもホルモンビーム発してる?あるいは普段もこんなオモシロイお顔なのかも…
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求愛後は、結構すんなり上昇し産卵
もちろん、白タラコはついたまま…ぶっ、もう目が釘付けデス

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ファインダーのぞきっぱなしなので、どのくらいの高さ上昇したのかよくわかりませんでしたが、
タマゴの帯がまっくらな水中に白くのびてきれいでした
▼産卵直後のメス、産卵後は寝床に素早く帰るのが定石と思っていましたが、
この方は産み放った余韻?に浸っているのかここでじっとしてます
つか、このまま寝てる??

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△イズヌメリ 八丈島 底土 7.2006

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No. 113 (Sun)

Date 2006 ・ 08 ・ 06

スゴワザ

この方、小さすぎて肉眼だと見えないんですが、ファインダー越しに見ると…
鳥の羽根の形した触覚みたいなものをせっせこ振り回しています
ヤドカリなのに…

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そして、たしかに羽根みたいなのが巧みに細かいカスを捕らえてくのがファインダー越しに見えます
カンザシヤドカリと同じこんなスゴワザでエサを取っているんですね、カッコイイゾ!
ヤドカリってカワイイだけじゃなく生態もオモシロイ
▼この方、実はこんなにチッチャイ
砂つぶくらいのちいちゃな貝に入ってます、後ろの肌色のは指。

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△ツノヤドカリ属の一種 八丈島 底土 7.2006
一見、何もいない閑散とした砂地
なのに、この指が指さすと、手品みたいに次々と隠れてたコが現れる
砂地に同化して見事に隠れてた透けシラス、ミニマムテグリ関係者、ミニマムヤドカリやら
実は潜伏者だらけで賑やかだったりするらしい…
▼さらにその半分くらいの極小砂ツブサイズのヤドカリもゴッドハンドに見破られてました

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No. 112 (Sat)

Date 2006 ・ 08 ・ 05

極細シラス

引き続き、アミサイズの極細シラス
もう骨どころか、向う側までおもいっきり透けてマス
このシラス、サイコーにカワイイ!
成魚もかっこいいケド、透明シラスもいいなあ…
いいなあ…

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△シロタスキベラ 1cm弱 八丈島 底土 7.2006
↓昨日アップしたキスジキュウセンの同サイズと見くらべると似てる…

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No. 111 (Fri)

Date 2006 ・ 08 ・ 04

アミサイズ

砂地に漂う透明な子、アミかと思えば動き方もちょっと違うし、極小サイズのチビベラらしい
写真だと普通のべらっぽく見えるけど、めちゃくちゃほそくてちいちゃかった

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△キスジキュウセン 1cm弱 八丈島 底土 7.2006
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▲一緒に砂地に漂っているアミ、だいたいサイズも同じで見た目そっくり
この子、アミにしてはかなり大きいですがこのサイズがたくさんいました
宙で行きつ戻りつ…アミの動き方ってオモシロイ

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No. 110 (Wed)

Date 2006 ・ 08 ・ 02

夏祭り

ウナギイヌ的ネーミングシリーズはおしまいのはずでしたが、
ちょうど週末に見たんだった、ベラギンポ祭り…
ベラギンポと言うからには、その実態はベラ似のギンポなのかと思ったら、
世界で1属6種のベラギンポ科という立派な科に属しているらしい
ベラギンポ科、ヘビギンポ科、イソギンポ科などはあっても、ギンポ科という科は存在しないんですね、知らなかった
となると、ウナギイヌはイヌ科ではなく、1属1種のウナギイヌ科という立派な科に属しているのかもしれない…考えさせられます

石垣で見るリュウグウベラギンポは頭からピロ~っと何本も長い糸状のをはためかせかなり怪しい美しさ、初見の温帯種ベラギンポも頭から糸が出ているのか即確認
何も出てない…代わりにオスの体色はとても鮮やか!
デモ見ていて愛情が湧いてこず、写真テキトー、情けな…
砂地のまんなかで細長いのがピロピロ~ピロ~、オス3匹、メス6匹くらい?
輪のまん中にテンスモドキ2匹を囲み、ちょうど盆踊り大会の様相、求愛っぽい行動の真っ最中でした

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△ベラギンポ オス 求愛中? 八丈島 底土 7.2006

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No. 109 (Tue)

Date 2006 ・ 08 ・ 01

名は体をあらわす

ウナギイヌ的ネーミングのベラと言えば、ワタシの大好きなカマスベラもそう
…どちらかというとカマス、シカシその実態はベラ

初めて教えてもらったときはまさかベラとは思わなくて、しみじみ感動しました
今でも見るたび、やっぱりカッコイイやーと妙に納得してしまう
チビは海草に擬態してへんてこだし、成魚は成魚でかっこよすぎる!
カマスベラくんの場合、ネーミングはこれ以外に考えられないっしょ

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△カマスベラ 3cm 八丈島 底土 7.2006

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